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パンダアップデート4.0に付随した「ペイデイローンアルゴリズム」とは

5月21日にGoogleのスパム対策チームのヘッド、マット・カッツ(Matt Cutts)氏によりアナウンスされたパンダアップデート4.0。このアルゴリズムアップデートに付随して、より小さな影響範囲のアルゴリズムアップデートも行われている。

「ペイデイローン(Payday Loan)アルゴリズム」という名前を付けられたこのアルゴリズムの命名者は、ペンギンアップデートやパンダアップデート、ハミングバードアップデートなどの他のアップデートのアルゴリズムと異なり、Google自身ではない。"Payday Loan(即日ローン)"のような質の低いスパムサイトが検索上位に跋扈するクエリに対して、特にスパムを検索結果から追い出すように手を入れたことから、WEBマスターたちによってこの名前がつけられたというわけだ。

全世界の検索結果を対象とする

Googleはこのようなアップデートを行う際に、まず米国の検索結果から、続いて各国の検索結果へという形でタイムラグを設けることが多い。ところが今回のアップデートは、全世界の検索結果に同時に影響を与えるものであった。したがって、現在日本のGoogle検索結果の順位も、このアルゴリズムが適用された後のものとなる。特に、「保険」「車買取」「看護師」などのキーワードで大きな順位の変動があったという反応があるようだ。

特定クエリに対して強烈な締め上げというだけかも

今回行われたパンダアップデートについては、"小規模サイトにやさしい"アップデートであると言われている。これまでスパムとみなされてしまっていたWEBサイトの、復活の声も漏れ聞こえてくる。それは2011年に最初にロールアウトしたパンダアップデートが苛烈であったからこそ、網にかけられてしまったサイトにとって再浮上という現象になったということだろう。アルゴリズムのつまみを緩めたというわけだ。

逆に、これまでスパムが独占していたクエリに関してはこのつまみを強めたということで、2つのアルゴリズムアップデートは対になっているのではないかとも思うのだがどうだろうか。強めたのは勿論パンダアルゴリズムのつまみだけではないかもしれない。不正リンク構築で高順位を取っていたサイトが落ちたという報告もあるので、ペンギンのアルゴリズムにも手をかけたのかもしれない。

不正を行うサイトは、特定クエリにとても集まり易い。そんな性質があらかじめわかっているのなら、その特定クエリにおいて締め上げを強く、その他のクエリでは寛容にというようにしていったら、スパム検挙数をあまり変えずに全体の検挙精度は上げることが出来るのではないだろうか。