非SEOアクセス・コンバージョン率アップ研究

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ハミングバードアルゴリズムとは また、このアルゴリズムをどうサイト制作に活かすかについて

Googleアルゴリズムアップデートとして、パンダアップデート、ペンギンアップデートについては簡単な紹介をどこかに書いた。また、パンダアップデート4.0に付随してロールアウトされたペイデイローンアルゴリズム、こちらについては単体エントリで紹介した

もう一つ、最近のGoogleの傾向を表すアルゴリズム導入として、ハミングバードアルゴリズムというものが2013年9月頃に導入されているのだが、今回はこのアルゴリズムがどういうものなのかと、またそのアルゴリズムに対応したWEB制作方法などについて考えてみたい。

正確で早い応答のハミングバード

まず、Googleが毎度ひねりにひねってつけるアルゴリズム名の説明。ハミングバードというのはハチドリのことで、このネーミングにはハチドリのような"正確で早い"応答をするという意味が込められている。

ハミングバード導入以前のGoogleでは、検索フィールドに打ち込まれた"acid reflux prescription(酸 逆流 処方箋)"といったクエリに対して、薬剤のwikiの特定薬品ページがヒットしていた。それに対して導入後では、酸が逆流する状況に対する医学的情報を与えるページがヒットするように変化した。これは、クエリを打ち込んだユーザの欲しい結果をより正確に返すようになったと言える。

また、"What’s the closest place to buy the iPhone 5s to my home?(家から一番近くでiPhone5sが買える場所は?)"というクエリがあったとしたら、ユーザの住んでいる地域を推定し、またクエリ中の"place"を販売店であると推定し、結果としてユーザの望む結果(近所の販売店リスト)を返してくれるようになったという。

いずれの例の場合も、これまでのクエリをぶつ切りにした単語で最もキーワードマッチするページを返していたという状況から、よりクエリのコンテクストをふまえた会話型検索への対応が進んだと見て良いだろう。

ハミングバードアルゴリズムに対応したWEB制作とは

ハミングバードアルゴリズムの導入によって、ヒットし易くなったページがあるということは、逆もまたしかり、順位を落とすページもあるということだ。上に挙げた2つの例のうち、後者のユーザ情報を元にした検索については、正直制作者側としても対応のしようが無いのではないかと思う。"buy iphone 5s"といったキーワードで上位表示されていたページは、"closest my home"などのキーワードが付着したクエリの数だけ表示回数を減らすだろう。ただ、このような会話型クエリがユーザ情報を元にしたより適切な結果を返すということは、それほど周知がされていないであろうから、Siriなどのパーソナルアシスタントからの検索を除いては影響はあまり無いのではと思われる。つまり、気にしなくて良いレベルだ。

一方、前者の検索例については、考慮してSEO内部対策に反映させる余地もありそうだ。どのように、となると難しいのだが、WEBサイトが検索結果上位に表示されたクエリの内、自然文に近いものをピックアップしていき、何故そのクエリで上位表示がされたのか分析していくといった形で行うことができるだろう。

会話型クエリの多くは5W1Hですよね?

ここからは、完全に独自研究の範疇なので、参考程度に。個人的な分析結果としては、たとえば何か特定の物事についての記事を書く際に、同ページにその物事についての5W1Hを情報として置いておくことで、会話型クエリでの流入を多く得ることが出来ているような気がする。5W1Hについては、当然HTMLタグを使って地の文の情報との差別化を行う。たとえば、イベントを紹介するページにおいて、"このイベントは○月×日にありますよ〜"と地の文に情報を入れるよりは、hタグなどで"開催日時"として差別化、その後のpで"○月×日"という情報を入れるなどする。このようにすると、"イベントはいつありますか?"といったようなクエリ、"イベント 日時"といったクエリ、さらにはイベント当日の、"今日 イベント"といったクエリでヒットする可能性がでるのではないかと予測できる。

会話型クエリの全部がこのように5W1Hを求めるものではないかもしれないが、検索エンジンに対して世間話を持ちかけるユーザよりは、何か疑問を打ち込むユーザの方が多いであろうと思われるので、こうしたページ作りが有効になるのだろう。