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ペンギンアップデート3.0 & パイレーツアップデート2がロールアウト

2ヶ月ほど前にGoogleの日本語検索結果が変動を起こし、すわペンギンアップデート3.0ではないかと騒がれたことも記憶に新しい。騒ぎとなったのは、日本語検索結果の順位変動が無視できないほど大きく観測されたためであるが、今回の正式なペンギンアップデートでは、Googleがそれを実行したと認めるまで、ほとんどの人間が気付かない(ないし、別の小規模アップデートと誤認する)ようなわずかな影響に留まったようだ。

メジャーらしくないペンギンアップデート

ペンギンアップデートというのは、検索結果から不正リンクなどを用いて順位を上げようとするスパムをはじくためのアルゴリズムアップデートで、パンダアップデートと呼ばれる低品質なコピーコンテンツなどをはじくアップデートとともに、Googleアルゴリズムアップデートの看板的存在だ。小数点以下のマイナーアップデートとメジャーアップデートがあり、今回は事前にGoogleがアナウンスしていたように3.0、つまりメジャーアップデートにあたる。

ペンギンないしパンダが実行されると、不正を行っているサイトの順位が落ちるということで、真面目に良質なコンテンツを提供しているサイトの順位は相対的に上がる。ということで、これらのアルゴリズムアップデートが実行されることで順位が大きく変動することを楽しみにしているウェブマスターも多いだろう。溜飲も下がるしね。

蓋を開けてみると、ペンギンアップデート3.0が検索順位に大変動を起こすことはなかった。ペンギンアップデートに引っかかるような露骨な順位操作のやり口が下火になったからだろうか。それは過去のアップデートが引き起こした変動が薬となって、ブラックハットSEOが適切に粛正されたと見ることも出来るし、また不正の手口がGoogleの用いる網に引っかからないものに移行したと見ることも出来る。

著作権侵害事例数を順位評価に結びつけるパイレーツアップデート

ペンギンアップデート3.0と同時に、2012年に初めて導入された、著作権侵害事例の多いサイトの評価を下げるアルゴリズム、パイレーツアップデートについても新アルゴリズムを導入していくようである。パイレーツアップデートという名前はGoogleの用いる正式名称ではなく、SEO業界がそれを名付けて呼んでいるものであり、ピジョンだのペイデイローンだのと同じく、頭文字Pにこだわりがあるようである。

デジタルミレニアム著作権法に基づいた著作権侵害発生の報告は、Googleが専用のフォームを用意しているので、そちらから行う。これが受理されると、Google著作権を侵害する当該コンテンツが引っかからなくなるという仕組みである。コンテンツ自体の存在がどうにかなるわけではないので、著作権侵害自体を停止させるためにはGoogleではなく、そのコンテンツの存在するサービス親元に別個に申し立てを行わなければならない。

したがって、著作権者が著作権侵害を停止させようとしたときに、必ずしもGoogleへの著作権侵害報告を通過するわけでもない。著作権侵害サイトの網羅性はないわけだが、その上であくまで、GoogleGoogleの持っているブラックリストを参照して順位に反映させるという話だ。

そうした仕組みが判っているならば、著作権者は関係サービスに著作権侵害の停止を訴えるとともに、Googleにも著作権の侵害を報告することで、侵害者のサイトに対するGoogleの評価を落とし、SEO上の不利益を与えることもできるだろう。回りくどい形の報復ではあるけれど、著作権侵害が常習的になっているサイトやサービスには効果があるのではないかな。