Topsyがついにサービス停止 ツイートからのリンク分析が面倒に
twitterでのつぶやきからWEBサイトのコンテンツに向けて貼られたリンクは、コンテンツがどれほど話題になっているのか調べる指標となるとともに、どういった傾向をもつ集団がサイトの広報・拡散に一役買ってくれるのか調べる指標となり得る。
だからこそt.coからのリンク分析は大切、なわけだけれど、そうしたリンクの分析に便利なサービスが、ひっそりと生涯を閉じてしまった。
Appleに買収されたTopsy、サービスを停止
その便利なサービスの名前はTopsy。2007年より8年間運営したTopsyは、コンテンツのURLを貼り付けると誰でも簡単にツイートから向けられたリンクを調べることができた。また、ドメイン名を入力することで、そのドメインの全コンテンツに対してのリンクを1時間以内、24時間以内、7日以内など条件を付けて表示することが出来た。TwitterとのFirehose契約を利用したサービスであったのだが、これのおかげでサイトがBuzzった場合の犯人探しが(もし誰かしらのツイートによるものであった場合)お手軽に出来たのだ。
このTopsy、遡ること2年前の2013年12月に、Appleによって2億ドル以上の金額で買収されている。買収後もWEBブラウザ上のサービスは継続して利用できる状態であったが、API提供は停止していた。
そして、今年の12月16日の公式ツイートを最後に、topsy.comへのアクセスはAppleのサポートに強制リダイレクトされるようになってしまった。
We've searched our last tweet.
— Topsy (@Topsy) 2015, 12月 16
買収から2年間放置状態であったことを考えると、Appleから代替サービスが提供されることは無いだろう。あくまでTopsyのもつツイートデータベースを内部的に利用するための買収であったと噂されている。
Topsyの代替サービスはほとんどが有料
無くなってしまったTopsyの代わりに同様の機能を提供するサービスもあるにはあるのだが、知る限りにおいては有料のサービスばかりだ。Googleアナリティクスのバックリンク解析も、t.coを挟んでしまっているとダイレクトにリンク元アカウントを特定できない。せいぜいTwitterのユーザアカウントを取得して、検索窓にドメインを入れてエゴサーチするくらいが方法だろうか。
便利で分析ツールとしてもスマートだったTopsy、享年8歳に追悼。