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Googleアウルアップデート 不正確情報を排除する仕組みについてまとめてみる(後編)

Googleアウルアップデートの要点をまとめてみるエントリ。前編では検索画面のオートコンプリートと強調スニペットについたフィードバック機能の拡充について解説をした。

noseo.hatenablog.com

今回後編で解説するのは、検索順位を決定するアルゴリズム自体に、Googleがどのように不正確情報の混入を防ぐ仕組みを追加したかである。前編でまとめたウェブマスター向けブログでのアナウンスの他に、インプレスのサイトWeb担当者Forumが本件についてGoogle担当者に行ったインタビューもソースとして、まとめ直してみよう。

検索順位決定プロセスにおいての改善

検索順位決定プロセスにおける改善点としてアナウンスされていたのは、2つの項目。1つめがアルゴリズム変更時にテストを行う評価者向けガイドラインの変更で、2つ目はアルゴリズム自体の調整である。

評価者向けガイドラインの変更

そもそも、評価者(Search Quality Evaluatorsないしraters)というものが何なのかというところから。評価者とは、Google検索エンジンアルゴリズムによってはじき出した検索結果に対して、人の目によるチェックを入れる存在である。評価者は全世界で1万人が雇用されており、その中に日本人も複数人存在する。評価者は専用のツールを使用し、特定クエリに対して帰ってきたGoogle検索結果の1件1件について、Page Quality(ページの品質)とNeeds Met(検索者の要求を満たす結果であるか)を9段階に評価する。

この評価者による評価が個別ページの評価に直接影響するわけではなく、あくまでアルゴリズムを改善していくにあたって、改善の必要がある部分を特定する際の参考とするだけであるようである。

今回変更されたのは、この評価者に配布される評価付けのためのガイドライン公開済、英語、PDF)に、低評価とすべきページの具体例として誤解を招く情報や予期せぬ不快な検索結果、悪意のある行為、根拠のない陰謀説などの詳細な例を追加し、評価者がそれらのページに低評価を与える判断をし易くした。これまでは評価者に暗黙的に委ねられていた部分(ページを評価する際にそのページの意図を掴むことや、ページの評判を見て判断することなどはガイドライン記載済みだった)をより明確にしたのである。

信頼性の低いページを判断し順位を下げるシグナルの調整

そしてアルゴリズム自体の調整であるが、詳細な方法は語られていないものの、これまでよりも信頼性の低いページの順位を下げるための調整が入ったようである。Googleのアナウンス自体には記載されていないが、Web担当者フォーラムのインタビューと質疑によれば、YMYL(Your Money, Your Life、お金や健康などに関わること)分野における順位決定アルゴリズムにおいて、情報の正確性をはかるシグナルの重み付けを上げるなどしたようである。

アウルアップデートに対して気になる疑問点

以上の対応によって、Googleの検索結果上位に"ホロコーストはなかった"ページや、不正確情報の医療キュレーションサイトが登場する可能性が低くなったということらしい(医療キュレーションサイトについては、依然状況が改善されていないという調査結果も出始めているけれども)。

ただこうした不正確情報をはじくアップデートが、本来はじかなくても良いページまでもをはじいてしまう結果になるのではないか、という疑問も当然ながら持ち上がる。

ジョークサイト・ページ等が検索結果に出なくなってしまうのでは?

フェイクニュースが検索結果からはじかれてしまうのであれば、たとえば虚構新聞のような明らかにジョークとわかるニュースを掲載してアクセスを稼いでいるサイトはどうなってしまうのだろうか。これについては、個人的にも大変興味のある所で、アウルアップデートの影響がそういったジョークサイトにどれほどあったのか詳細なデータを知りたくもある。

アルゴリズムにおいてそうしたジョークサイトと悪質なフェイクニュースサイトの区別をどうつけているのか(そもそもつけられているのか)は不明であるが、少なくとも評価者向けガイドラインには先述の、ページを評価する際にそのページの意図を掴む例として、ジョークサイトを悪質とみなして最低評価をつけてしまわないようにする例が挙げられている。したがって評価者側からジョークサイトに低評価が与えられてしまう可能性はそこまで高くはないと言えるだろう。

エイプリルフールなどのジョークページ企画はサイトの評価を落とす?

最近はかつてのような盛り上がりがないのだが、エイプリルフールである4月1日に合わせてわざと嘘ニュースであるとか、嘘製品の情報であるとかをサイトに掲載するというインターネット上の風習がある。なにしろGoogle自身も率先してそれをやっているのだが、もしフェイクニュースの評価がアウルアップデートによって下げられるのであれば、それがサイト全体の評価に影響を与えないよう、今後は慎んだ方が良いのではないだろうか。

これについては、そもそも現在においてはページの評価はページで完結しており、サイト全体に影響を与えないということが言われている。Web担当者フォーラムのインタビューでもそうした質問(Q.では、「サイト」という単位はコンテンツの品質評価には何も影響を与えていないのか。)に対して、そのような回答(A.あくまでも、われわれの評価基準は「この検索クエリに対して、このページは関連性があるのか」というもの。そのため、サイトという単位は影響しない。)で念が押されている。つまり、もしジョークページに低評価が与えられる結果となっても、それが大元のサイトの他のページの評価に影響を与えないので、忌避する必要はないのである。

勿論こういったものは現状がそうであるというだけで、今後のアルゴリズムの変更次第によっては状況が変わってくる可能性がある。Googleの方針として不正確情報を検索結果に出さないアルゴリズムを目指していることは明白なので、あくまでリスク意識は持っておいて良い。

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