非SEOアクセス・コンバージョン率アップ研究

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Firefoxアップデートにより、米国ではブラウザのデフォルト検索エンジンがYahoo!に

まず予めの断りを入れておくと、今回の話題は米国のFirefoxにおける変化であるため、日本の検索エンジン勢力図に与える影響は無いだろう、ということで。

FirefoxGoogle離れ

WEBブラウザからキーワード検索を行う場合、検索エンジンのURLを手入力してトップページを呼び出すか、ブックマーク等から検索エンジンを呼び出すといった手順を使うのは、相当に古風な人間に限られるだろう。大抵のブラウザの最新版を見れば、検索エンジンのトップページを介さずに検索が出来る検索フィールドがあったり、あるいはアドレスバーにそのままキーワードを入れて検索結果を出せるようになっている(ご存知ですよ…ね?)。

こうした仕組みはユーザにとって便利であると同時に、ブラウザの開発元にとっては、検索フィールドで使われるデフォルト検索エンジンへの採用というカードをちらつかせることで、検索エンジン側から多額の契約料をせしめることができる。Firefoxの開発元であるMozillaは、2012年の収入の88%がデフォルト検索エンジンであるGoogleからの収入であったということで、基本的に無料ソフトウェアであるブラウザにとって、デフォルト検索エンジン契約というものがいかに収益的に重要であるか理解することが出来よう。

で、MozillaGoogleとの間の契約期間は5年に設定されており、今年の11月に契約が終了、Mozillaは米国での新たなパートナーとして米Yahoo!を選んだ。Firefoxの最新版であるFirefox 34にアップデートすると、変更が適用されているはずである。米Yahoo!の検索順位決定アルゴリズムは現在のところMicrosoftのBingというわけで、こうした(ライトユーザ目線では)些細なところからも、Googleの牙城が切り崩されていっているとうことがわかる。この契約にどれ程の金額が動いたのかは不明であるけれど。

Googleが力技で閉め出されていく

似たような話を以前紹介した。iOSのSpotlight検索のデフォルト検索エンジンがBingになったということ。Firefoxの場合と異なり、Spotlight検索では世界的にBingが採用されたということで、検索エンジン勢力図に与える影響も幾分大きかったかもしれない。少なくとも世界シェアで見れば数%に過ぎない、"弱者"のBingがプレイヤーとして土台に上がるために、このような力技も必要とされたのだろう。そして今回のYahoo!Firefoxのデフォルトとなった件。Yahoo!が表に立っているけれど、アルゴリズムのシェアを拡げて、まずウェブマスターを子飼いにしたいというMicrosoftの意向も少なからず絡んでいたりするんじゃないかな。

Googleで各社が連携できるということは、逆に言えばGoogleがかつてのWindows+IEのような強力な市場独占を行っているということで。Googleが閉め出されていくと書いたけれど、閉め出された状況に同情するにはGoogleはあまりに巨大すぎる。

継続中のペンギンアップデート3.0 11月末日および昨日今日で順位の大変動が観測される

Google検索エンジンアルゴリズムアップデートのうち、WEBサイトに対して不正に張られたリンクを検出し、サイトの順位付けに影響を及ぼすとされるペンギンアップデート。そのメジャーなアップデートがペンギンアップデート3.0として10月に登場し、それまでのアップデートよりも順位変動が少ないことが話題になっていた。


ペンギンアップデート3.0 & パイレーツアップデート2がロールアウト - 非SEOアクセス・コンバージョン率アップ研究

順位変動が少なかったことに対するウェブマスター達の悲喜こもごもの反応に対して、Googleはペンギンアップデート3.0がなおも継続中であると捨て台詞のように吐いていたのだが、それを証明するようにここのところ順位が大変動中のようである。具体的には、日本時間で11月29日、30日、12月1日あたり、そして昨日今日の12月2日、3日にかけてである。やるなら最初から一遍にやればいいのに、というツッコミを入れたいところであるけれど。

運営中はてなブログが初めて引っかかった?模様

これまで、Googleアルゴリズムアップデートについては対岸の火事のように考えていた。できるだけクリーンなWEBサイト制作を行っているので、引っかかるわけがないはずである。

ところがどうも、昨日から今日にかけて運営するはてなブログのサイトがアクセスを大きく落としている。このタイミングで、ペンギンアップデートに引っかかってしまったのではないかという疑いが出てきた。

今回引っかかった理由について、もう少し分析が必要であると思っているけれど、そもそも土台であるはてなブログ自体が、不正リンク未遂のような相互リンクシステムを持っているので(はてなスターや、お題、はてなグループはてなキーワードのような仕組み)、いつか挙げられるのではないかとびくびくしながら運営していた。年貢の納め時というか、移転も含めた新たな対策を講じなければいけないかもしれない。

他のはてなブログユーザでペナルティを受けたという話もちょくちょく見かけるけれど…はてなブログ自体の問題なのかは、そもそもはてなブログユーザ自体の母数が多いのでなんとも判断しかねる。

ペンギンアップデート3.0 & パイレーツアップデート2がロールアウト

2ヶ月ほど前にGoogleの日本語検索結果が変動を起こし、すわペンギンアップデート3.0ではないかと騒がれたことも記憶に新しい。騒ぎとなったのは、日本語検索結果の順位変動が無視できないほど大きく観測されたためであるが、今回の正式なペンギンアップデートでは、Googleがそれを実行したと認めるまで、ほとんどの人間が気付かない(ないし、別の小規模アップデートと誤認する)ようなわずかな影響に留まったようだ。

メジャーらしくないペンギンアップデート

ペンギンアップデートというのは、検索結果から不正リンクなどを用いて順位を上げようとするスパムをはじくためのアルゴリズムアップデートで、パンダアップデートと呼ばれる低品質なコピーコンテンツなどをはじくアップデートとともに、Googleアルゴリズムアップデートの看板的存在だ。小数点以下のマイナーアップデートとメジャーアップデートがあり、今回は事前にGoogleがアナウンスしていたように3.0、つまりメジャーアップデートにあたる。

ペンギンないしパンダが実行されると、不正を行っているサイトの順位が落ちるということで、真面目に良質なコンテンツを提供しているサイトの順位は相対的に上がる。ということで、これらのアルゴリズムアップデートが実行されることで順位が大きく変動することを楽しみにしているウェブマスターも多いだろう。溜飲も下がるしね。

蓋を開けてみると、ペンギンアップデート3.0が検索順位に大変動を起こすことはなかった。ペンギンアップデートに引っかかるような露骨な順位操作のやり口が下火になったからだろうか。それは過去のアップデートが引き起こした変動が薬となって、ブラックハットSEOが適切に粛正されたと見ることも出来るし、また不正の手口がGoogleの用いる網に引っかからないものに移行したと見ることも出来る。

著作権侵害事例数を順位評価に結びつけるパイレーツアップデート

ペンギンアップデート3.0と同時に、2012年に初めて導入された、著作権侵害事例の多いサイトの評価を下げるアルゴリズム、パイレーツアップデートについても新アルゴリズムを導入していくようである。パイレーツアップデートという名前はGoogleの用いる正式名称ではなく、SEO業界がそれを名付けて呼んでいるものであり、ピジョンだのペイデイローンだのと同じく、頭文字Pにこだわりがあるようである。

デジタルミレニアム著作権法に基づいた著作権侵害発生の報告は、Googleが専用のフォームを用意しているので、そちらから行う。これが受理されると、Google著作権を侵害する当該コンテンツが引っかからなくなるという仕組みである。コンテンツ自体の存在がどうにかなるわけではないので、著作権侵害自体を停止させるためにはGoogleではなく、そのコンテンツの存在するサービス親元に別個に申し立てを行わなければならない。

したがって、著作権者が著作権侵害を停止させようとしたときに、必ずしもGoogleへの著作権侵害報告を通過するわけでもない。著作権侵害サイトの網羅性はないわけだが、その上であくまで、GoogleGoogleの持っているブラックリストを参照して順位に反映させるという話だ。

そうした仕組みが判っているならば、著作権者は関係サービスに著作権侵害の停止を訴えるとともに、Googleにも著作権の侵害を報告することで、侵害者のサイトに対するGoogleの評価を落とし、SEO上の不利益を与えることもできるだろう。回りくどい形の報復ではあるけれど、著作権侵害が常習的になっているサイトやサービスには効果があるのではないかな。

iOS8のリリースにより、BingやDuckDuckGo関連のキーワード流入が増加

18日未明にiOS8が正式リリースとなり、早速人柱的に飛びついてみたという人々が結構存在するようだ。当ブログにも、今回Spotlightデフォルト検索エンジンとなったMicrosoftのBing、またオプション検索エンジンとして採用されたDuckDuckGoなどのワードで飛んでくる人が多く見られる。iOS8で導入されたこいつらは一体何者だろうかと大勢の人が首を傾げているのかもしれない。以下の記事が参考になれば幸いである。


iOS8のSpotlightデフォルト検索エンジンがBingに。日本でもBing SEOを考慮する時期か - 非SEOアクセス・コンバージョン率アップ研究


Safari検索エンジンの選択肢にDuckDuckGoが追加。これからのシェア拡大に期待! - 非SEOアクセス・コンバージョン率アップ研究

iOS8を契機としてBingの巻き返しが始まる?

iOS8、蓋を開けてみるとほとんどの検索がSpotlightで済むように変更されている。ウェブブラウザを立ち上げて、検索窓に検索語句を入れて…というかたちで調べ物をするスタイルは廃れていくかもしれない。するとデフォルト検索エンジンのBingがぐっと有利なポジションになる。上でも書いたけれど、iOS端末用のSEOとして、Bingで高順位になれるような対策を立てなければいけない時期なのかもしれない。

DuckDuckGoは日本語検索の精度が問題か

一方、ユーザが主体的に選択することでデフォルトの検索エンジンとなるDuckDuckGo。こちらは現状Googleの牙城を脅かすような存在にはなれないのではないかと、数々のキーワードで検索を行った結果感じる。検索の使い勝手について言えば、GoogleやBingが地道に行ってきた検索結果改善の部分がまだ足りていないのであろうと思われる。

たとえば、検索ワードに対して候補が複数考えられる場合。『A』という検索キーワードに対して、映画タイトルが『A』であるもの、ミュージシャンでグループ名が『A』であるもの、一般名詞としての『A』など候補が複数あるときに、GoogleやBingであれば1ページ目に特定の『A』の結果ばかり集まって、それ以外の『A』を検索しているユーザにとって質の低い結果を返さないように多少ばらつかせている。一方DuckDuckGoの場合、特定の『A』ばかり上位に集まってしまう傾向が見られた。これはask.comやwikipedia、各種検索エンジンの結果を総合して順位をはじき出すというDuckDuckGoアルゴリズム上における問題であろう。1ページ目には各ソースにおけるトップヒットの羅列に近い状態ができてしまうのかもしれない。

また、日本語のキーワードで検索したときに、3ページ目4ページ目くらいから検索キーワードと全く関係のない商品リンクなどが入り込むことがあった。黎明期の検索エンジンを使っている感覚がよみがえってくる。

今後、こういったユーザビリティの問題を改善し、プライバシーを軽視するGoogleへのカウンターアクトとして以上の存在になれるのか、果たしてそういったモチベーションがDuckDuckGo社にあるのかは不明である。今のところ、大きく肩入れはしないかな。

面白そうな本。これタイムリー!

Twitterアナリティクスの一般提供開始 簡易的なインタレストカテゴリの分析が可能

Twitterには以前からTwitterアナリティクスという仕組みが導入されており、自身のTwitterアカウントについて、ツイートごとの閲覧回数、リツイートやクリックなどアクションに繋がった数と割合(エンゲージメント数・エンゲージメント率)、フォロワーの興味分野などが分析できるようになっていた。ただし、アナリティクスの利用は広告主や認証済アカウント等に限定されており、一般ユーザにとってその存在はあまり意識する必要の無いものであった。

アナリティクスの一般提供開始

先日のアップデートで、このアナリティクスを特に設定する必要無く一般ユーザが利用できるようになった。歯車アイコンの"アナリティクス"項目から入ると、自身のツイート一覧と、それに対する反応の数字が表示される。

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それまでツイートが誰かしらの目に触れているかどうか知るには、リツイートや返信などのツイート表示に添えられるエンゲージメントで計るしかなかったわけだが、アナリティクス画面で単純な閲覧数が表示されるようになったことで、つぶやきが誰にも見られていないのではないかという、フォロワーが少ないユーザの心配も解消されるだろう。誰にも見られていないという事態は、Twitterの場合そうそう存在するものではない。

インタレストカテゴリ分析に有用

先にも書いたが、このTwitterアナリティクスではフォロワーの興味分野を推定することが出来る。フォロワーが他にフォローしているアカウントや、つぶやきをもとにした推定と思われるので、その分析の確度は高いだろう。

同様の働きをするものとして、Googleアナリティクスのインタレストカテゴリ分析というものがあるが、こちらは導入の敷居が少し高く、またノイズも多くなりがちである。自身のサイトの閲覧者傾向を分析し、コンヴァージョン率を高くするためには、アナリティクスのみで傾向を掴もうとするよりも、そのサイトのTwitterアカウントを作成しフォロワーの興味分野を参考にするという方法も併用した方が良いかもしれない。たとえばサイトで話題にしているメインのジャンル以外の記事/商品を開拓していこうという場合などに効力を発揮してくれるだろう。GoogleアナリティクスとTwitterアナリティクスは相補的だ。

ペンギンアップデート3.0が来襲!? いや、どうやら勘違い、とも。

8月22日から8月23日にかけて、Googleの検索順位に大変動があったようだ。まれに見る大変動であったため、ペンギンアップデートの3.0がついにロールアウトしたのではないかと捉えられ、WEBマスターの間でも悲喜こもごもの反応が起こっていたようである。

ただ、今回の変動はペンギンアップデートと捉えるには少し微妙であった。"penguin update 3.0"といったようなクエリで検索してみると、ヒットするのは日本語のページばかり。他言語圏のSEOブログなどの反応は見つからない。これがもし本当にペンギンアップデート3.0なのだったとしたら、世界中が順位変動の話題でもちきりとなっていてもおかしくないはずである。

また、一旦大変動した順位がまた戻ってきているという報告もある。順位が大幅に下落したページが再び検索結果に表示されるようになったのを見て、データベースの段階的な刷新が影響しているのだと予測する向きもあるようだが、過去に類似の現象が起こった事があるわけでもないので説得力に欠ける。

そして、肝心のGoogleのアナウンスが無い。したがって、ペンギンアップデートではなかっただろうという見方で大体落ち着いてきているようだ。

順位の大変動はGoogleのミス?それとも

ペンギンでないとしたら、一体今回の現象はどういうことなのだろう?単純にGoogleのミスということで良いのだろうか?

日本語の検索結果のみに適用されたアップデートということで、もしかしたら現在英語の検索結果のみに適用されているピジョンアップデートのような、検索言語ごとに適用されるアップデートの可能性も考えられるのかもしれない。

もし単純なミスということであったとしても、いずれは適用されるアップデートのフライング実装であったかもしれない。そう考えると、一時的にでも発生した順位変動の結果をノイズとして切り捨ててしまう事も出来ないのである。

Googleから今回の現象についての公式アナウンスが無かった場合、日本のSEOアナリストが今回の現象をうまく分析して、必要とあれば新アルゴリズムの名付け親になれるかどうか、見物である。

Googleのピジョンアップデート ローカル検索結果の変動が大幅に

パンダアップデートやペンギンアップデート、ペイデイローンアルゴリズムと、Googleアルゴリズムアップデートの頭文字には、Pが使われ易い。もっとも、ペイデイローンアルゴリズムと今回導入されたピジョンアップデートについては、命名者がGoogleというわけではない。ともあれ、その概要を見てみよう。

ピジョンアップデートとは

ピジョン(鳩)のアップデートとは、どういうことなのだろう。パンダやペンギンというチョイスは、検索結果の白と黒をはっきりさせると言う意味合いも含まれていると予想されていたが、ピジョンの含意とは、名付け親のSearch Engine Landによれば鳩の帰巣本能にかけたものらしく、「地名 + サービス」のような検索クエリでの検索(ローカル検索)や、Google Maps上での検索などで(Googleが思うところの)より適した結果を返すようになったらしい。

仕組みとしては、ローカル検索やGoogle Maps上での検索にも、ナレッジグラフやスペル補正など通常のウェブ検索と同じアルゴリズムを導入したということ、それから距離と場所をふまえた結果表示をより改善したということらしい。

その結果、当然ながらローカル検索を利用したスパムが、結果として表示されにくくなるだろう。ローカル検索クエリを使ったSEOテクニックというのは普遍的だが、その方法が塞がれることにより、ますますSEO業者が窮地に追い込まれる…はずである。

とりあえずは米国先行導入ということ

推測調で影響について語っているのは、今回のピジョンアップデートが米国の英語検索に対してのみ導入されたもので、今後日本語検索にも導入されるのかどうかはまだ未知数であるからである。

WEBマーケター的立場を抜きにして、Googleの1ユーザとして希望を述べるなら、地図上検索の改善だけでも早期に導入して、見当違いの結果を返すことをなくしてほしいと思っていたり(笑)。