非SEOアクセス・コンバージョン率アップ研究

ブログやWEBサイトのアクセス数を上げる方法、広告クリックやお問い合わせ件数を増やすコンバージョン率アップの手段を考えましょう。SEO以外で!

PV(ページビュー)とアクセス数の違い

WEBサイトがどれだけの注目を集めているのかをはかる指標として、PV(ページビュー)アクセス数という2種類の指標があります。それぞれ意味するところが異なるのですが、「ウチのサイトは月間1万アクセスあります!」などの宣伝文句でも、よくよく聞いてみるとページビューベースの数字だった、というようなことがあり、語の意味が混同されている、あるいは意図的に誤用されているなど、注意が必要な場面が多々あります。この2種類の指標についてまずしっかりと把握しておきましょう。

PV(ページビュー)とアクセス数の違い

まずPV(ページビュー)についてですが、これは訪問者がWEBサイト上で訪れたページの数を表します。したがって、1人の訪問者があり、その訪問者が10ページを閲覧した場合のページビューは10になります。

一方アクセス数は、訪問者数とほぼ同じです。先程の例ですと、アクセス数は1となり、ページビューよりも訪問者数というのは少なくなります。ただ、アクセス数を純粋に訪問者数と言い換えることができないのは、1人の訪問者が別のタイミングに2回訪問した場合の、アクセス数が2となる場合が多いからです。アクセス解析ソフトウェアによっては、同じ訪問者の訪問を検出し1アクセスとする場合もありますが、アクセス数としてはじき出された数字は大抵の場合重複カウントのあるものです。

なお、厳密に訪問者数を表示している場合、ユニークアクセスという言葉も使われます。つまり数字の多さは、ページビュー ≧ アクセス数(トータルアクセス数) ≧ ユニークアクセスとなります。

PV(ページビュー)とアクセス数の使い分け

たとえばWEBサイトの役割が会社やプロジェクトの広告周知である場合、指標として理にかなっているのはアクセス数です。WEBサイトの集客を上げる施策を行って、その成果をはかる場合も、アクセス数を調べるのが適当だということになります。

それに対して、ページビューはWEBサイトに掲載する広告の売り込みなどで意味をもつ指標です。アクセス数1でページビューが10である場合、ページに掲載した広告が10回表示されるわけですので、同じアクセス数1でページビューが1の場合と比べ、広告の露出は10倍になるわけです。これをアクセス数ベースで語ろうとすると、どちらのケースでも広告掲載枠の価値が同じとなってしまい、広告主としては自社の広告がどれだけ見られのか計算して掲載枠を買うことが出来ません。

PV(ページビュー)を上げる施策の意味

WEBサイトのアクセス数を上げる施策もあれば、ページビューを上げる施策というものもあります(前回このサイトでも手を付けましたね)。先程も述べたように、広告のリクエスト数を上げたいときには、アクセス数の向上だけでなく、ページビューの向上にも手を付ける必要が出てきます。

また、WEBサイトからのお問い合わせや商品購入などのコンバージョンを上げたい場合にも、ページビューの向上施策は意味を持ちます。その際に気をつけなければならないのは、たとえばページビューが1ページから10ページ、10倍になったところで、10ページのうちコンバージョンに繋がるページが1、2ページという状況では、それはコンバージョン率の大々的な上昇には繋がらないということです。つまり、どのページにもコンバージョンに繋がる導線をきちんと用意しておくということが、大前提であると言えます。

PV(ページビュー)の向上には様々なメリットも

ページビューが向上すると、アクセス数にも好影響が及びます。まず、1人の訪問者あたり1ページではなく、沢山ページを見てもらえることで、その訪問者がリピーターとなってくれる可能性が上がります。訪問者の心に響くページが数ページもあれば、サイト名が訪問者の記憶に残ったり、ブックマーク登録などに繋がる可能性が増えるわけです。

また、訪問者がソーシャルメディアを利用していた場合など、サイトの紹介をしてくれる可能性があります。それにより、新規訪問者の獲得にも繋げることが出来るわけです。1訪問者あたりのページビューが1である場合に、そのページが余程気に入られないとサイトが紹介されることはありませんが、10ページビューに増えれば、そのうちのどれかのページが気に入られ、紹介してもらえる可能性があるわけです。

ページビューが増えると、そのサイトの信頼度が増し、コンバージョンまでの心理的障壁が取り除かれ易いという効果もあります。検索エンジンなどから飛んできて、初めて訪れたページの商品を購入するというのは不安なものですが、導線を作りサイト内で回遊させることによって、訪問者の不安を解消させるという一つのテクニックにもなるわけです。